2024年1月26日、フランスでは「生活苦」を訴える農家らがパリに続く高速道路などをトラクターで封鎖する抗議デモを行いました。
フランス農家は、農薬制限などのEUの環境規制や燃料高などによるコスト負担が増していると訴えています。年明け以降、農家の抗議活動は急速に活発化しており、31日には農業用トラクター200〜300台がパリに向けて高速道路を進みました。仏政府はトラクターの前進を阻むために装甲車を出動させ、緊張が高まっています。
フランスは西ヨーロッパ最大の農業国で、国土の57%が農地です。主要農産物は小麦、大麦、とうもろこし、ばれいしょ、てんさい、牛肉、豚肉、生乳、チーズなどです。
🇫🇷フランスの農家🧑🌾による抗議デモが相次ぐ〜モンリュソンの高速道路封鎖‼️#仏農家抗議デモ #EUによる環境規制 pic.twitter.com/XeQsG6fyRs
— 赤い壁の向こう📷 (@guirenguiyu) February 1, 2024
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さらにエスカレートし、パリへの高速道路を掘り起こす農家
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フランスのナルボンヌで外国商品を積んだトラックが炎上
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ベルギーのブリュッセル中心部では1日、数千人の農家が集まり、燃料や肥料の高騰、安価な輸入品のほか、EUの環境規制などに抗議するデモを行いました。 農家の人たちはトラクターで道路を封鎖したうえで、EUの臨時首脳会議が行われる建物前の広場で干し草を燃やしたり、花火や卵を投げたりし、治安当局は放水銃で対抗しました。
出典:https://t.me/insiderqitaly/33082
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欧州で相次ぐ農家の抗議デモ
ドイツでは、ショルツ政権による農業補助金の削減に反発する大規模なデモが頻発しています。1月中旬のデモでは、トラックなど5000台超がベルリンに集結しました。
イタリアでは、地球環境変動を理由にした決め事に納得いかない農家たちがトラクターでデモをしています。
この抗議活動は、フランスの農家だけでなく、ドイツ、イタリア、ベルギー、ポーランド、ルーマニア、リトアニアなどの生産者からの支持を受けています。抗議の発端は、化石燃料の使用を減らすことを意図したディーゼル税の引き上げで生産コストが上昇したこと、農業でも温室効果ガスの排出削減への圧力が高まっていることです。
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環境規制
欧州連合(EU)は2023年から、持続可能な農業と環境保全のために、すべての農家が農地の4%を休耕地とする義務を定めました。しかし、農家からは単位面積あたりの収穫量が減るなどとして不満が噴出しています。
欧州委は1月31日、農地の一定割合を休耕地にするなどの規制の適用を一定の条件で1年間除外する方針を加盟国に提案したと公表しました。
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