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世界初、両腕両肩を移植した男性が驚くべき回復を遂げる

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世界初、両腕両肩を移植した男性の驚くべき回復
電気技術者として働いていたフェリックス・グレターソンさん(48)は仕事中、同僚とのコミュニケーションミスが原因で送電線に触れてしまい、1万1000ボルトもの電気ショックを受けて跳ね飛ばされ、10メートル以上下の凍った大地に落下してしまった。背中や首を3ヶ所骨折しただけでなく、両腕に大火傷を負う惨事になった。故郷のアイスランドに住んでいた今から23年前の出来事だ。事故直後、グレターソンさんの腕は肘の上で切断されたが、感染症を繰り返したので、肩まですべて切断することになったという。その後数年の間に54回もの手術を受けることになった。

【ボロボロの体で、痛みを緩和するだけの状態だった】

グレターソンさんは当時のことをこう語る。

うっすら覚えているのは、地面に横たわったまま救急車を待っていて、腹に痛みを感じていたことだった。自分の体はまったく効かず、まわりのすべてをシャットアウトしていた。

病院に運ばれたときはすでに昏睡状態だったそうで、3ヶ月後に目覚めたときには、自分の腕がなくなっていた

数年間に54回もの手術を受け、傷の痛みに苦しんだグレターソンさんは、薬物を多用してその痛みを麻痺させていた。

そのときの僕の治療法は、薬物やアルコールで痛みを遮断するだけだった。それから何年も、体はすっかりボロボロ状態だった。

あなたは死ぬか、それともなにか別のことをするか、その瀬戸際まできていると言われました

移植を手掛ける医師、そして妻との出会い

アルコール依存症となってしまったグレターソンさんは、それを克服するための団体、アルコホーリクス・アノニマス(AA)に入会したことで生きることに前向きになった。2回の肝臓移植を受け、あらゆるチャンスを逃さなかった。

2007年、手の移植に成功したあるフランス人医師が、たまたまアイスランドで講演した。グレターソンさんは、思い切ってその医師に声をかけた。

それがきっかけで自分のケースを診てもらうことになった。のちにグレターソンさんは、自分の腕を取り戻してくれるかもしれない移植医の力を借りる為、フランスリヨンに移り住んだ。

そのリヨンで、グレターソンさんはヨガのインストクターしているポーランド出身のシルヴィアと出会った。ふたりは恋に落ち結婚して、2匹の犬とともに生活を始めた。そして彼らは希望を捨てずに腕の移植をひたすら待った。

世界初、両腕両肩の手術に成功

今年の1月、電話が鳴った。適合するドナーが見つかり、医師たちが移植手術を進める方向でいるというのだ。

この手術は、腕と肩の二重移植として成功した世界初の例だと言われた。しかし、本当に手術が成功したかどうかがはっきりするのには、3年はかかるとされた。

リハビリがうまくいって神経が正常に発達し、きちんと機能するのには時間がかかるからだ。

グレターソンさんは移植手術5日後に撮った写真をInstagramに投稿し、以下のようにコメントした。

100人中99人が恐怖を感じる状況に陥っても、幸せそうに見える珍しい人種(自分)の写真だ。

注意!もし、あなたがどうしてもこだわっている問題を抱えているなら、次のくだりには少しむかつくかもしれない。

物事の厳然たる事実を見るようにするのは、幸せゲーム(ポリアンナ・ゲーム。どんな苦境に陥っても、その中から喜びを探し出すゲーム)のようなものだと言う人がいるが、僕に言わせれば、幸せゲームなんか、くそったれだ。

もし、問題を抱えているなら、選択肢はふたつしかない。それに対してなにか行動を起こすか、なにもできないかだ。どちらを選んでも、怖がる必要はない。

インスタフェイスブックをできる余裕があるなら、あなたはすでにトップ30%に入る人種だ。あなたの問題など、たいていはたいしたことではない。

あなたの理想とはちょっとばかり違うというだけの話だ。すべてのことは、いとも簡単に良くなったり悪くなったりする。

やらなくてはならないことをするあなたの能力は、むかついた気持ちでやるよりも、幸せを感じながらやるほうが、ずっと効果が出る。だから、すべてに感謝するようにするんだ。

驚くべき回復を遂げるグレターソンさん

しかし、グレターソンさんの回復ぶりはかなり有望だった。彼はインスタグラムで、毎日新しい腕の状態をアップし、最近の動画では、医師が考えていたよりもずっと早く、上腕二頭筋を曲げることができるようになっているのがわかる。

この投稿をInstagramで見る

 

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グレターソンさんは、手術前に医師から、神経が成長するのは1日平均1ミリだと言われたという。つまり、神経は1年で肘まで、2年でやっと手まで到達する計算になる。

ところが、移植後、半年もたたないうちに、グレターソンさんはすでに前腕に感覚が戻ってきていた。そこまで神経が成長していたのだ。

主治医は、手術と回復がうまくいけば、肘が曲がるだけでも人生が変わるほど劇的なことだと言っていたので、彼が自力で腕を動かせることは見事としか言いようがなかった。

グレターソンさんは、常に明るい態度でリハビリに臨み続けていて、自分の体は変身中だと冗談めかすこともある。そして、現代科学の恩恵に感謝の気持ちを表わすのも忘れない。

僕の肝臓はデンマーク製、腕はフランス製で、まさに、現代のフランケンシュタインだな。腕と肩を失って、再び取り戻したことがある人はほかにいないだろう。僕はとても恵まれていると思うよ

グレターソンさんのリハビリの経過はInstagramアカウント「felix_gretarsson」で見ることができる。

References:Man with double arm transplant seeing rapid nerve progress – Upworthy/ written by konohazuku / edited by parumo

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(出典 news.nicovideo.jp)

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